将棋で間違えやすいルール
将棋のルールで迷う場面は、初手ではあまり起こりません。少し指して慣れてきた頃に現れます。歩を取った人が、どこにでも打てると思う。桂が奥まで進み、成りが任意なのか必須なのか分からなくなる。よさそうな攻めの手が、自分の玉に王手をかけられたままにしている。そんなときに手が止まり、ルールを確かめたくなります。
このページは、まさにそのためのものです。歴史上の細かな例外をすべて集めた百科事典ではありません。ある手が合法か、その方針が本当に成立するか、なぜ将棋では何気ない思い込みが厳しく咎められるのかを決める、実戦的な疑問に答えます。
言い換えれば、「待って、これって本当に指せるの?」を確かめるページです。
このページを使うとき
基本の流れは分かるのに、打ち駒の反則、成りの判断、二歩、玉の安全で対局が止まってしまうときに使ってください。
向いていないとき
将棋をまったく知らず、まず一局の流れ全体を学びたい場合には向きません。また、反則ではなく駒ごとの動きだけを知りたい場合も、先に駒のページを使ってください。
前提
標準的な9×9の将棋を前提にしています。取った駒が持ち駒になることはすでに分かっているものとし、ここではゼロからゲーム全体を教えるのではなく、実戦の判断に影響する制限を扱います。
進め方
- その手が駒本来の動きとして合法か、持ち駒なら空きマスへの打ちとして合法かを確認します。
- 成りができるのか、任意なのか、必須なのかを確認します。
- 指した後に自分の玉が王手のままにならないかを確認します。
- 歩を打つ場合は、二歩と打ち歩詰めの制限を確認してから指します。
例
- すでに未成の歩がある筋へ、取った歩を打ちたい → 二歩になるため、その筋には打てません。
- 桂を、成らないままでは次に合法手がなくなる場所へ進める → 成りは必須になります。
- 攻めの手を見つけたが、その手で自分の玉がすぐ狙われる → 攻めに見えても、その手は指せません。
注意点
- 持ち駒は空きマスにしか打てず、打った後もその駒が合法的に動ける場所でなければなりません。
- 自分の未成の歩がある筋へ、さらに歩を打つことはできません。これが二歩です。
- 標準ルールでは、歩を打って即詰みにする打ち歩詰めも反則です。
- 成りは動きを変えますが、駒の元の種類を消すわけではありません。成駒を取られると、持ち駒では不成の駒に戻ります。
- 王手は王手です。派手な攻めでも、自分の玉を危険にさらしたままなら反則です。
- 難しい反則は落ち着いているときより、局面が盛り上がっているときに起こります。だからこそ実戦中に確認できることが大切です。
持ち駒
持ち駒を打てる条件を平易に確認する
取った駒は成っていない状態で持ち駒に戻り、空きマスへ自分の駒として打てます。ただし、その場所で将来合法的に動けなければなりません。歩にはさらに制限があります。
持ち駒があるために空きマスすべてに意味が生まれるので、打つ規則は将棋を鋭く保つために必要です。
成り
成りが任意になる場合と必須になる場合
敵陣三段目へ入る、出る、その中で動くと成りが可能になります。歩・香が最終段、桂が最終段またはその一段手前へ行くと、成らないままでは次に動けないため成りが必須です。
成りは単なるおまけではなく、攻めを鋭くする戦術であり、駒を働かせ続けるための規則でもあります。
玉の安全
局面が戦術的でも規則は変わらない
攻めが激しくなるほど自分の玉を見落としやすくなります。見事に見える打ち込みが歩の規則で失敗し、強制手順が玉の無防備さで崩れることがあります。
賢そうな手を指す前に自分の玉を確認する習慣が、多くの初歩的なミスを防ぎます。
ほかのページとの違い
このページでは手を合法にする制限を確認できます。最初の一局の流れ、駒ごとの動き、将棋というゲームの名前と基本は下のガイドを使ってください。